1350年の歴史をしのぶ近江大津京の故地【近江神宮】
御祭神は、「天智天皇」で文化・学芸・産業の祖神といわれています。
時刻制度の創始者としても有名で、今でも6月10日は(時の記念日)として知られています。
「天智天皇」による、漏刻(水時計)は、境内や「時計館・宝物館」で見ることができます。
また、「天智天皇」は歌人でもあり、小倉百人一首の巻頭である『秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ』を読んでいます。
そのため、歌かるたの祖神とも呼ばれ、【近江神宮】では、かるた祭が執り行われるようになりました。
大会では、お正月に行われる小倉百人一首『名人位・クイーン位決定戦』はよく知られています。
また、まんが『ちはやふる』でも有名になりました。作中で、近江神宮のことを「真っ赤やよ」というセリフがあります。
階段下から見上げる楼門は、そのセリフ通り、真っ赤です。
ここ、【近江神宮】は、まんが『ちはやふる』でもみられた、『小倉百人一首 競技かるた 全国高等学校選手権大会』会場でもあります。
境内には、小倉百人一首が大きな額に入れられて掲示してあります。
自分の好きな句や、知っている句を探してみるのも楽しいと思います。
【近江神宮】拝観の時間・拝観料
時 間: 6:00 ~ 18:00
拝観料: 無料
御朱印受付時間: 9:00~16:30
※定休日は特にありません
時計館・宝物館: 9:00~16:30 (入場料 大人 300円・小人 150円)
※祝日以外の月曜は休館
【近江神宮】拝観の様子
外拝殿
真っ赤な楼門をくぐると、目の前に大きな外拝殿が見えます。
【近江神宮】では、この外拝殿から参拝します。
参拝をする人の列が、階段下まで続くのは人気の現れですね。
外拝殿の先に内拝殿があり、御本殿はさらに奥になります。
外拝殿から見た内拝殿
漏刻 (水時計)
「漏刻(水時計)」の仕組みは、水槽の上段から水が落ちていき、一番下の水槽に水が入り、浮かべてある矢が浮き上がるため、矢についている目盛りを読むことで時間が分かります。
境内にある「漏刻(水時計)」は、昭和39年にオメガ社総代理店より奉納されました。
古代火時計
この「火時計」は、14個の銅球が吊るされており、糸の下を燃え進む線香の火が糸を焼き切り、銅球が下に落ちて音が鳴り、時を知らせるというものです。
昭和54年に、ロレックス社により奉納されました。
時計館・宝物館
時計館の中には、漏刻(水時計)をはじめ、いろいろな和時計(櫓時計・枕時計・尺時計)を見ることができます。
皇室より奉納された時計や、外国製(フランクミュラー・ロレックスなど)の時計、国内ではセイコー・シチズン・カシオなどのメーカーの時計が奉納されています。
御朱印・お守り・絵馬
「御朱印」です。直書き型(500円)
【近江神宮】の特徴的な、かるた絵馬があります。(500円)
小倉百人一首 競技かるた 全国高等学校選手権大会
「ちはやふる」グッズがそろう近江勧学館
近江神宮のすぐ近くにある近江勧学館には、まんが「ちはやふる」関連のグッズやお菓子が売っています。
ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは(在原業平朝臣)
まんがにより、有名な句になりました。
毎年、7月中旬頃の金・土・日の予定で、小倉百人一首 競技かるた 全国高等学校選手権大会が【近江神宮】の近江勧学館で行われます。
かるたの甲子園と呼ばれる競技かるたの全国大会です。
金曜日は、開会式。土曜日が団体戦で、日曜日が個人戦です。
年々、参加校が多くなり、数ブロックに分かれてリーグ戦から始めます。
各ブロックの1位校が集まり、決勝トーナメントで優勝を競います。
各地を勝ち抜いてきた高校が、優勝を目指して畳の上で競います。
2024年、第46回競技かるた 全国高等学校選手権大会では、東京都代表関東第一高校が団体戦優勝しました。
おめでとうございます!
【近江神宮】への行き方
【京都駅から】
東海道・山陽本線(3番線)堅田行きに乗り、大津京駅にて下車。大津京駅から徒歩約20分で着きます。
運賃は、大人片道 240円・子供 120円です。
大津京駅からタクシーでも900円程度で行けます。
暑い夏ならば、タクシーをお勧めします。徒歩20分は、結構しんどいです・・・。
駅のホームを降りてすぐの場所に、タクシー乗り場があります。
詳しくは【近江神宮】のホームページでご確認ください。
【近江神宮】まとめ
今回【近江神宮】には、かるたの甲子園と呼ばれる全国高等学校選手権大会の応援が目的で行ってきました。
高校生の暗記力と瞬発力には驚かされますが、何といっても読手さんの声を生で聞くことができたことは、良い経験になりました。
【近江神宮】の境内には、小倉百人一首が、額に入って展示されています。
学生時代、なんとなく覚えたことがあるような?ないような?
いやいや・・・しっかり覚えさせられました~なんて人もいるでしょう。
まんが『ちはやふる』で興味を持った方もいるでしょう。
きっかけは何であれ、【近江神宮】の小倉百人一首に触れてみてください。歴史や背景にも興味が広がるかもしれません。
真っ赤な【近江神宮】はとても綺麗です。
「真っ赤やよ」!