京都・東山の奥座敷で愉しむ極上の秋。
凛とした空気と静寂が心地良い雲龍院。
泉涌寺の山内の一番奥にある雲龍院で、今年も「秋の夜間特別拝観とライトアップ」が行われました。
【雲龍院】夜間拝観の日程・料金
日程: 11月18日(金)~11月23日(水)
時間: 日没後〜午後9:00 閉門(最終受付 午後8:30まで)
料金: 400円 (昼・夜の入れ替えはありません)
予約の必要はありません。
【雲龍院】拝観の様子
雲龍院には、「悟りの間」「蓮華の間」「月窓の間」「大輪の間」「清浄の間」の5つの間があります。
悟りの間『悟りの窓』
『悟りの窓』
雲龍院の「悟りの間」には、京都には二つしかないと言われている、『悟りの窓』があります。
春には手前から、紅梅・海棠・シャクナゲと順番に花を咲かせて楽しませてくれるそうです。
もうひとつの「源光庵」にある悟りの『悟りの窓』と見比べてはどうでしょうか・・。
「源光庵」については、こちらで詳しく紹介しています。
『悟りの間のもみじ』
「悟りの間」の奥庭には、ライトアップされたもみじの木があり、とても綺麗でした。
掛け軸に見立てて、ご覧くださいとのことです。
蓮華の間『しき紙の景色』
「蓮華の間」の雪見障子の四角いガラス窓を覗くと、左から「椿」「灯籠」「紅葉」「松」が見えます。
(少し小さかったので、拡大して撮りました)
写真撮影はこちらからどうぞ・・と座布団が用意されていて、そこ(斜め横)から撮ると、それぞれが一枚の色紙のように、きれいに収まって見ることができます。
月窓の間
部屋の中に、月が映し出されています。
壁が月形に抜けているのがおわかりでしょうか?
そこから光が入り込み、「月窓の間」が出来上がるのですね。
水琴窟
こちらの竹に耳を当てると、水の音が琴のように、心地よい音が聞こえてきます。
雲龍院では、「龍淵のさやけし」と呼び、龍の息吹が聞こえると紹介しています。
オルゴールのように澄んだきれいな音です。ぜひ、一度聞いてみてください。
向こうには、灯篭の盛砂と同じ、菊花紋の手水鉢があります。
灯篭
最後の将軍、徳川慶喜が寄進した灯篭だそうです。
16枚の花弁のように菊花紋の盛砂に灯籠が立っています。
皇室ゆかりの寺院だというのがわかりますね。
寺院内には、秋篠宮家にご誕生された「悠仁さま」のお印の木もあるそうです。
御朱印
拝観前に御朱印帳を預けて、拝観後に受け取ります。(300円)
達筆さに感激です。
【雲龍院】への行き方
京都駅から市バス 208系統、「泉涌寺道」バス停にて下車。降りてから徒歩約15分です。
運賃は、大人片道230円・子供120円です。
混雑が予想される時期は、時間に余裕をもって行ってください。
電車の行き方など、詳しくは雲龍院ホームページでご確認ください。
【雲龍院】まとめ
「泉涌寺道」バス停から、泉涌寺に向かって坂道を上がっていきます。
途中、清水焼のお店があり、私はコーヒーカップを買ってきました。
紅葉の時期に合わせて、お手頃な商品を用意しているそうです。
そして、泉涌寺を過ぎ、登りきったところに雲龍院があります。
他の寺院と比べて、大きくはありませんが、見どころがたくさんある寺院です。
「蓮華の間」の『しき紙の景色』はテレビでも紹介されたことがあるので、知っている人も多いと思います。
雲龍院の「へぇ~」ポイントによると、あのサスペンスの女王、作家:山村美沙さんのお墓もあるそうです。
雲龍院のライトアップ期間は6日間と短いですが、一度は訪れたいところだと思います。
みなさんも、来年こそは予定を合わせて行ってみてください。
この記事が、2023年【京都 紅葉ライトアップ 夜間特別拝観 】の参考にしていただけたら、うれしいです。